2005年11月29日

叱ることと怒ること

つい最近私は、ある場所で、ある人:Aさんの関係者に対して
「Aさんは、叱ることと怒ることが常にごっちゃまぜになっている」と「怒った」。

この事例について詳しく書ければ良いのだけど、
それはかなり差し障りがあるから、やめておくけどさ。

みんなリクツでは、「叱る」ことと「怒る」ことの違いは知っているハズだけど、アタマで知っているだけで、実際にはいい大人でも使い分けはできない人がかなりいる。

「叱る」ことっていうのは、よりよい状態に向かって相手を導くこと:理性的な行動だよね。

「怒る」ことってのは、怒りの感情を相手にぶつけるってことだ。

例えば、わけの分からないことをわめいて騒いで暴れている子供:感情に支配されている状態の者を相手に、
「叱る」のなら、
通常は、あえて声のトーンを落として語りかけて冷静さを呼び込むか、
でなければ、極めて強い調子で空気を断ち切った後に冷静に語りかけるかどっちかだろう。

最悪なのは...そして良く目にするのは、
相手の声に被せるような大きさの声で、
一見理屈が通ったことをまくし立てることだ。
こうなると、子供は、さらに大きな声でわめき、
怒ってる方は、さらにさらに大きな声でそれに被せる
ってことを繰り返して、最後はどっちかがキレるわけだ。

声を被せようとするのは、要するに相手を導くのじゃなくて、まずコントロールしよう・支配下に置きたい...でないと不安だからだよね。

そう、
自信がなくて根拠が無くて不安なヤツは、叱ることと怒ることをごちゃまぜにする。

その違いを体が知らない。

がんばってるよい人であっても、理想に燃えてる人であっても、なんでも関係ないのだ。
体が知らないのだもの。
叱ろうとすると、
自動的に体が身構えて、声を被せようとしたり、態度で威嚇せずにはいられないんだから。

ちなみに、私が「怒った」Aさんは、よく頑張ってくれている良い人だ。
でも、そのことと、
叱るのと怒るのの区別が付けられるかどうかってことは関係ない。

別に子供と大人じゃなくたって、時々深夜の繁華街で見るよね。
どんどん、声が大きくなっていく人たち。
ケンカの構図は大抵コレだ。
しかもたんなる感情の応酬じゃなくて
どっちかが叱りつつ怒るようなことをした時にこそ、相手はキレる。

そりゃそういうものだ。

だって、叱りつつ、怒るってのは、ウソつきの一種だもの。

要するに、「オレは叱ってやってるんだ」と言いつつ(恩着せがましいね)、
実は感情をぶつけてるわけでしょ?
そりゃ、欺瞞に満ちた行為じゃん。
キレられてもしかたがない。

よくある「逆ギレ」なんてのの中には、かなりこういうのが入ってるハズだ。

...なんていうことは、よくわかってる人でも...だからこそ...
「怒れない」人ってのもいる。

それもなー...と思う。

人は怒るべき時は、怒るべきだ。

人は感情の生き物で、相手の感情をはかって生きてる部分も大きいのだし
だいたい、怒ってる本人の体に悪いし、
その感情を籠もらせれば、その押し込めた不機嫌がもっと長引くかたちで結局相手に影響を与えて、
双方に良くないしね。

「オレは怒ってる」ってのを、ハッキリ示すべき時はある。

感情をコントロールすべきだ
っていう間違った輸入物の(?)信仰こそが
叱るのと怒るのをわけ分からなくしてる元凶なんじゃないのか?
って思う時さえある。

だいたい、なんで「クール」がカッコイイの意味になっちゃうわけよ。
ダサイよな... ...やめておこっと。

アタマにきた時は「怒る」、「怒鳴り散らす」。
これ基本でしょ。

だけど、「叱る」のと「怒る」のを
特にその立場を利用して...親とか上司とかね...
ごちゃまぜにして相手にぶつけるのだけは絶対やめなきゃ。

叱っているタテマエで、怒っちゃダメだ。

いや、
これは自戒を込めて書いたんだけどね。

私も、ケンカでわざと相手を「叱る」ようなことを言って、挑発して、
さらに火に油を注ぐ大げんかになったなんてことになったことは、1度や2度じゃないですから....
念のために言っておきますけど、そういうのは、この10数年...もっと長い間ないつもりですけど、
でも、精神的なコンディションとかによっては...かなり自信喪失してたりすると....、いつかまたやっちゃうかもなー。

そういう自信喪失してて、なまじ「こっちが正しい」っていう根拠があったりする時ほど、そういうヤバイケンカをするんだよね。
アタマでは「最悪」って思いつつ、止まらなくなるんだ。
posted by waki at 05:42 | Comment(0) | TrackBack(1) このエントリーを含むはてなブックマーク
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No.204:叱ると怒る
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