2005年11月22日

07年から離婚急増? 愛がないと維持できない夫婦関係

07年から離婚急増か?(月刊シニアビジネスマーケット編集長の「少子高齢化」日記)

これは、「気になってるニュースとかの...」に入れてしまおうと思ってたんですが、やっぱり別にして書きます。

まずは、「愛がないと維持できない夫婦関係」ってタイトルだけど、
そんなもの当たり前だと多くの人が思うでしょ?

でも、団塊シニア以前の世代はそうでもない構造があるんだよね。
そりゃー、相互に嫌ってたら、実質的に夫婦関係は破綻するだろうけど、「別に、愛はなくても」生活パートナーとして成立し続けられる条件があったわけだ。

どういうことかというと、それ以前の世代では、地縁・血縁による「居場所」が夫婦それぞれに確保されていたわけ。
常に夫婦だけがいつも面と2人切りで向き合うような関係じゃなかったわけだ。

夫は、地域組織の中での役割とか、遊び仲間とかがあるわけだし、
団塊シニア夫婦と違って年齢も離れていたし、文化的な支えもあって、「家長」としての企業で言えば会長的に祭られる...家の外交の顔みたいな居場所があった。
妻は、実質的な家計マネージメントの長としての権威を持っていて、子供たちや孫や嫁...実質的には夫の生活も管理(支配?)していたし、つまりCEO・CFO的な存在だよね。
それに地縁的な仲間のネットワークっていう居場所もあった。

つまり、夫婦の問題は、夫婦だけの問題じゃなかったから、夫婦だけの緊張関係も薄められたわけだ。

でも、団塊シニアは、(特に大都市部に出てきた団塊シニアは)地縁血縁を大胆に切ってきた最初の世代だし、同世代夫婦で家父長制的規範からは自由だし、社縁に振り回されてきたのだけど、気が付けば社縁は崩壊しているしね。

だから、夫婦の問題は、夫婦2人の問題になりやすいし、逃げ場もないから、気に入らないってのがどんどん膨張しやすいわけだ。

でもって、夫が定年を迎えれば、朝から晩まで2人なわけだよ。
そりゃー愛がなきゃつらいよね。

だいたい、この世代から、「愛に基づく結婚」っていう考えが浸透したわけ。恋愛結婚の急増もここからだしね。
だから、逆に言えば、愛が薄れれば、一緒にいる理由もなくなって当然だ。

もちろん、こういうのは、全体としてみればっていうはなしで、まるで当てはまらない例なんて山のようにあるわけだし、全体と個は別だからね。

ちなみに、リンク先では、年金に関する制度の変化がトリガーになるって書いているわけだけど、
実際には、団塊シニアの離婚は9-10年くらい前から急増している。

9-10年くらい前になにがあったかというと、団塊シニア夫婦の子離れがピークを迎えていたんだね。

子は鎹だったのだけど、
子供が独り立ちすれば、もう一緒にいる理由もないって言って、離婚が急増したのだよ。
夫の墓に入りたくないなんて言うエピソードが急に増えてきたのもこのあたりからだ。

で、
家にいたくない・いる理由もなくなったっていう団塊シニア妻たちが、国内旅行とかいろーんな市場に溢れて、そのあたりを大きく変化させていった。
9-10年くらい前から、中年女性向けの旅行番組がやたらと増えたでしょ?
それまで、そんなもの殆どなかったのに。

でもって、今度は、夫の定年が迫っている。
一日中、顔を見合わせなきゃなんない。
そこに愛がなかったら....ぞわ。

だったら、仲よくするしかないし、
出来れば「愛」がなきゃツライ。
今度は一緒に旅行でも行くとか、同じ趣味に没頭するとかできないとツライよね。

だから、団塊シニアにとって、今、もっとも切実なテーマは、「夫婦の愛」なんだよね。

思うに冬ソナ現象とかもいろいろと言われているけど、
これも大きな背景のひとつとしてあるんじゃないかな。

もっとも切実なテーマが「夫婦の愛」なんだっていっても、
また会社人間やってる夫が、この問題に充分に気が付いていないっていう深刻さが背景にあるね。

あー、それから、やたらと孫にコミットしようとするのも、逃げ場づくりだよね。あれは血縁がつくる居場所を取り戻す試みがかなり含まれていると思っている。

一卵性母娘現象にも関係がないとは言えないよね。
母娘関係に居場所をつくってるわけだ。

はい、ここで問題です。

「夫婦の愛」をテーマにして、団塊シニア向け商品・サービスを考えてみましょう。

定年後に向けて
冷めたスープの暖め直し。レンジでチン計画。

↑そんなようなのを歌ってたのって誰だっけ?

どっちにしたって、離婚が激増するのは確かだろうから、
同時に「離婚者向け市場」ってのを考えるのもアリだよね。

このはなしのつづき
posted by waki at 16:34 | Comment(5) | TrackBack(1) このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
団塊シニアの男性は奥さんの気持ちを理解してあげてないんだろうと考えました。

奥さんがどれだけ苦労してきたのかをわからせて、奥さんに感謝の気持ちをもってもらわないことには夫婦関係が良くならないと考えたました。

しかもこの世代の男性は、このご時世にも男尊女卑の考えが通用すると思い込んでるところがあります。なおさら女性の立場をわからせた方がいいと考えました。

60歳ぐらいの男性がよく小説を読んでいることに気づいたのでこんな小説があったらいいかもと提案。

ある朝、目が覚めると自分と妻の生活が逆転していて妻は仕事に、自分は家事をすることになっていた。家事なんてまともにした事のない男性は四苦八苦しながらなんとかこなしていく。やっとの思いで作った夕飯だが、妻は会社の人との飲み会で午前様。そんな生活が続くなかで、やがて妻の苦労が痛いほどわかるという内容。

読まないかなぁ〜こういう小説になっちゃうと。


コレまで奥さんは自分のために協力してくれてきたので、定年後はできるだけ定年後は奥さんのために時間を費やすという気持ちをもってもらいたいなと思いました。
そこで、「まもなく定年をむかえる男性諸君へ 人生の節目に心を込めて花束を」とかいいながら団塊シニア夫婦向けの限定花博を開いちゃったり。もちろん旅行パックで。この世代は旅行好きなので。温泉地なんてイイかも知れません。

とにかく奥さんとコミュニケーションをとる事が必要だと思いました。

そこで、NHKのしゃべり場っぽくその団塊シニア版みたいのがあったらおもしろいかもと考えました。「真剣60代 しゃべり場」みたいな。

Posted by 永島 at 2005年11月24日 18:25
永島さんこんばんは。
来てくれてすごくうれしいです。

そういう時間を共有できる非日常のプレゼントってのは
確かに基本としてありますよね。
...古くはフルムーンですよね...

実際、数年前から、団塊シニアと言えば
夫婦で高級温泉旅館
みたいな動きはかなり出ています。

立場逆転ストーリーとかも面白いですよ。

...もっともそれで本当に相手への感謝の心が生まれるのかとか
感謝の心があれば、本当にもっと仲よくなれるのか
ってのは、わかんないですけど。

できれば、
これからの二人にやってくる膨大な「日常」時間についてのこたえが欲しいですよね。

共通の趣味・生き甲斐ができるみたいな。

こういうのもいろいろあるわけですけど、
私が今いちばん面白そうって思ってるのは
農業もの...中でも以前にもここで書いたクラインガルテンです。

昨日見たテレビ番組では、
農家と市民を結ぶNPOの活動とかも活発になってるみたいですね。

でも、もちろんこれも、
夫婦のどっちも・あるいは片方でも、
農業になんて興味ない・土も虫も嫌い
だったらダメですけど。

>「真剣60代 しゃべり場」

夫婦でというより、夫婦で参加できる趣味のコミュニティみたいのは、かなり基本になると思ってます。

--

なんにせよ、こういうのをいろいろ考えるのは、面白いですよね。

この手のショーバイやっていくなら、
こうやってなにかにつけいろんなテーマで
あれこれ考えるのは、必ずどっかで役に立っていきますよ。

視点やアイデアの引き出しの数って、こういうことをあれこれ考えるのを面白がってやれるか否かで決まっていくものですから。
Posted by わき at 2005年11月24日 21:27
>これからの二人にやってくる膨大な「日常」時間についてのこたえが欲しいですよね。

そっかそうですね!日常で夫婦が一緒になって楽しめるものがあればそれで解決ですもんね。
わぁクラインガルテンなんてあるんですねー初めて知りました。
そっかぁっ!!問題を解決しようとするときに新しい何かをぶつけるんじゃなくて、すでにあるものを結び付けて解決する方法もあるんですね!!当たり前なことなのかもしれませんがすごい勉強になりました。
Posted by 永島 at 2005年11月24日 22:57
TBありがとうございます。
団塊シニアの場合切実な問題ですね。しかし、日本人のヨメさんを持ったことがないので、日本人の妻がどういう反応を示して、定年後に夫に期待すること、しないことというのが具体的にわからなかったのですが、このエントリーで少々疑問氷解致しました。

ところで、下記ブログで、TBソフトでTBセンターに送っていたら、このエントリーのTBpingを消し忘れて同時にこのお題とは関係ない私のエントリーまでTBしてしまいました。なんでしたら削除下さい。

ではでは。
Posted by FRANK LLOYD at 2005年11月26日 19:35
FRANK LLOYD さん こんばんは。
いつもLetter from Ceylon読んでます。

>なんでしたら削除下さい。

削除しておきました。
Posted by わき at 2005年11月26日 20:02
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日本、米に次ぐ「離婚大国」の可能性も
Excerpt: 虎視眈々と2007年4月1日を待って、夫との生活を堪え忍んでいる妻の姿が目に浮かびます。鬼気迫る光景だなあ。 夫は知らないのでしょうね、この秘密プロジェクト。
Weblog: Letter from Ceylon
Tracked: 2005-11-26 15:10
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