2005年11月06日

疑問の数が出せるってことは... 自問自答する力

例年スクールでやってる、案件テーマについて
とにかく「わからないこと」「疑問に思えること」を徹底的に出して見るっていう作業だけど、

これで即座に悩まず20くらいの疑問を出せる人ってのは、プランナーとしての基本的な資質があるってことだし、そうじゃないなら訓練が必要だし、
これは訓練の入口としてとても良いと思ってるんだよね。

ごく簡単にこの作業の意義をここでもおさらいしておこう。

--

疑問を出すことは、半ば自動的に仮説を出そうという動機につながる。
自問できる人が、自答できわけだ。

仮説を出すことは、調査力にも直結するし、
状況の構造理解力にスグつながる。
そのことは、真の課題発見にもつながる。
つまり、自問できない人は、問題さえ把握できない。

課題を発見する力はプランの評価力に直結するし
プランの評価力は、たとえぶっ飛んだアイデアだとしてもそれが本当に効果をあげるものなら、キチンと説得できる力に繋がる。

疑問の数は視点の豊かさ・視野の広さだ。
視点の豊かさは、隙のない状況理解に繋がるし、
思いがけない機会点の発見にもつながる。
フラッシュをつくれる数にも直結するから、アイデア力にも繋がる。

疑問となることには当然、消費者視点で見て、理解できていないことや引っかかっていることが沢山含まれている。
つまりそこには解決すべきコミュニケーション上の課題が転がっている。

--

つーか、
そんないろいろ言わなくたって、
「プランナーって言う職業」のスキルを学ぼうって態度だと見えなくなるかもしれないけど、
あらゆることに山のような疑問を持てないようなヤツが、
プランナーなんてできるわけないって
直感的に分かるでしょ?

ろくに疑問を持てないプランナーなんて
耳慣れないメロディが耳に入ってきても反応示さない音楽家みたいなものだよ。

でしょ?

--
ちょっと読み返して見たら、以下わけわかんないこと書いてるので、
要点だけ読みたいって人は、★★のところまで飛ばしてください。
--

プランナーの仕事の本質は、
答えを探してくることじゃなくて、答えを生み出すことだ。

つまり自答すること。

その基本をやりたいわけ。

そりゃもちろん、どんなにオリジナリティ溢れるように見えるプランだって、
それを分解していけば、99/100くらいは、どこかで誰かが生み出した過去のなんらかの資産に基づいているのかもしれない。

だけど、重要なのはその過去の資産の組み合わせを考え出したオリジナリティだ。

今日も、スクールで言ったけど、この商売は足し算の商売で、
少しくらいマイナスが付くことよりも、
大きなプラスが付かないことの方が怖いのだ。

大きなプラスの獲得は、基礎的なスキルのお勉強からは永遠に出てこない。

こういう課題を出した時に、
ぽかーんとしてる人って
「おいおい、オレはスクールに来てるんだよ。
教えてもらおうと思ってさ。
企画書の書き方とかさ...そういうの教えてよ」
なーんて思ってるのかもしれないけど

ちゃうんだよね。

企画なんて、ひとつとして同じパターンのなんてないんだから。
(そりゃ中には、狭い範囲の仕事だけやってる人だと幾つかの書類のパターンの中だけでやってる人も中にはいるけどね)

いやいや、大ざっぱに何種類かのパターンに分けようと思えば分けられるけど、それだって概念論としてしか(あるいはケーススタディ)としてしかしゃべれないし、そんなもの学んだって、殆ど最初はなんの役にも立たないんだよね。

こっちは、答えを教えたいんじゃなくて
答えを自ら生み出せるようになるための
できるだけ効率的な訓練をやってもらいたいわけ。

時間をたっぷりもらえれば、いろいろ突っ込んで専門的なことも教えていきたいけど、まずは土台ができなきゃね。

素人なのに、マーケのことを生き字引みたいに知ってるんだけど、でも、それこそ字引みたいに喜々として説明するだけで、実効性のあるプランを出せない人とか(あるいはコンサルとかも)いっぱいいるでしょ?
専門的な知識はとても大事だし、多いに越したことはないのだけど、
それだけじゃダメだし、それ以前に必要なことがあるわけだ。

クルマの運転とかパソコンを使うとかは、手順通りに教えてもらえれば、
上手かどうかは別としてひとまず運転できるようになるだろうし
多くのマスターすべきスキルにはそういう面があるわけだけど、
この仕事は、そんな種類のスキルをいっくら積み上げても
どうにもならない一線があるんだよね。

いっくらそんなもの積み上げたって、使えるプランが出てこなきゃ
0と同じなんだから。

そんなものの前に、自問する力なんだよ。

--
★★

とか言いつつ、疑問を出すというのにも実はスキルがある。

まずは、
自問自答力を確認、疑問を出すのって実は難しいし奥が深いってのを実感してもらってから、
次にやるのは、

疑問の数を出す方法を学ぶことだ。

これは、一言でいっちゃうと

「関係性・連続性をずっと追っかけていく」

これだけだ。

これをもうちょっと具体的に言うと

A.時空軸
A-1)空間の(人の)連続性を延々と追いかけていく。
 個人では?、家族では?、仲間では?、家族では?、地域では?、日本では?、世界では?...
 ユーザは?、チャネルは?、オピニオンは?、メーカーは?...
 居間では?、寝室では?、自宅では?、ご近所では?、移動中は?、会社では?、街では?、
 文学上などの空想世界では?...
A-2)時間の連続性を追いかけていく。
 そもそも?、歴史的には?、現在は?、未来は?...
A')結局は上記に含まれるけど、マクロ(抽象化・一般化)、ミクロ(細分化)視点をそれぞれにさらに持ち込む

B.感情軸
 好きなのは?、嫌いなのは?、不安なのは?、安心なのは?...
 ×時間軸...将来怖いのは? とか
 ×空間軸...社会レベルでは? とか

C.競争軸
 得するのは?、損するのは?、強いのは?、弱いのは?、
 賛成してくれる身方は?反対するのは?...
 ×時間軸...将来得するのは? とか
 ×空間軸...社会レベルでは? とか

D.機能軸
 メリットは?デメリットは?似ているのは?
 これがなければなにが代わりになる(なっている)?
 正反対のものは?
 ×時間軸...過去は同じコトをなにでやっていた? とか
 ×空間軸...海外では? とか

その他大抵のことを上記に含まれてしまうと思うけど、独自に連続性を見てみる軸をどんどん立ててみれば良いわけ。
例えば、影響力の流れとかね。

でもって、実はこれは、
状況分析もまさにこれだし、
アイデアフラッシュ力もまさにこれなんだ。

つまり、プランナーに求められることの基礎の全部が
疑問を無理矢理数出してみるってのことの中に
あるわけだよ。

でもって、悩んで独自に得た軸を持ってるヤツは強い。

最初からスキルとして疑問の出し方を覚えちゃったヤツとはまるで違う。
その経験が状況に応じた適切な軸づくりの力になる。

最初からマニュアルで行くといつまでたっても
その範囲から出てこられなくなっちゃうしね。
posted by waki at 17:25 | Comment(0) | TrackBack(1) このエントリーを含むはてなブックマーク
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Tracked: 2005-11-06 23:40
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