2005年08月08日

iTMS-Jオープンで改めて思う なぜソニーはこれが出来なかったのか?

iTMS-Jは、4日間で100万曲を売ったと今日リリースが出ていた。
他の国の過去のiTMS立ち上げと比べても
着うたとかと比べても
断トツの立ち上がりらしい。

そして、moraなど国内の他のサービスとの比較も各所で触れられている。
moraが2ヵ月以上かけて売る曲数を4日で売ったわけだ。

情けねーなーと思うのは、
iTMSが登場してから、国内各社が価格を下げたり、
DRMをちょっち緩めたりし始めていること。
(それでもiTMSより遙かに厳しいけど)

なぜ後になってからそんなことをするのだ??
しかも小出しにちょろちょろと。
(日本では、レーベル各社の抵抗が大きくて、iTMSももっと厳しいDRMにせざるを得ないとか言われていたから??)

そもそもずっと遡れば、moraの方がiTMSより立ち上がりは
ずっと・遙かに早かったはず。
(確か、moraは2000年、iTMSは2003年)
いや、そもそもネット上の音楽ストアに対応するiPodに相当するものだって、ソニーの方が早く出していた)

当たり前だが、2000-2002年の段階で評価していたら、
殆どの人が、ソニーの方が圧倒的に優位だって言ってたはずだ。

●性悪説に基づくような
 消費者の権利をないがしろにしきったDRM
●殆ど異常って感じの使い勝手の悪さ
 ちょっと前まで、SonicStageとさえまともに連携していなかったし。
●ATRACに固執

関係者だって、これでいいとか、このままでiTMSに勝てるなんて思ってなかったはずだ。

どこも良くはなっているけど、全部小出しでインパクトがない。
最近では、SonicStageもかなり良くなってきたって声も聞くけど、
あれだけ、ダメだダメだって言われ続けてきたイメージは簡単には覆らない。

いや、なぜソニーが「全部揃ってた」のに、この分野でアップルに負け続けたか?なんて問いは、ずいぶん繰り返されてきたことで、
「全部自前で揃えてたからこそ」出来なかった
(フリーハンドの買い手として利害調整できなかった)

って答えになるに決まってるわけだけど、
そんなのはやっぱり後付けのリクツだ。

強く明快な意志を発揮すれば、
それこそiTMSの様に新たなグローバルビジネスを構築できたはずだ。

それもAppleよりもずっと先にだ。

こういうのは規格ネットワーク型ビジネスだから、
一定以上の決定的な距離を先にダッシュしちゃった方が勝ちなのだ。

だいたいグローバルネットワーク,グローバルなブランドインパクトのどちらもソニーの方が勝ってんじゃないの?

出井さんは、こういうことを強い意志で指揮しなきゃいけなかったんじゃないの?
ネットワークビジネスだって散々言ってたわけじゃない。

どう考えたって、利害調整の難しさは、現場の判断じゃやりきれないことだ。
現場に任せておいたら、現状のようになったって仕方がない。
優秀な人材が揃ってようがいまいが同じだ。

なんにしても、もったいないよなー。ほんとに。

いや実際は、ジョブスみたいなカリスマがいなけりゃどこも実現させられなかったのかもしれないけどね。こんなに早くは。
立ち上げには相当思い切った幾つもの決断が必要だものね。

それから、
多くの関係者が「iTMS-Jの登場で、楽曲ダウンロードビジネスが注目されて活性化するハズだから歓迎」とかって言ってるけど、
あれは本気で言ってるんだろうか?

実績も、使い勝手も、価格も、あらゆる点で差がついてるわけだから、
他のところを使ってたような先行層が
iTMS-Jにスイッチするのが当然なんじゃないだろうか?

それとも、これまでのユーザは
「せっかくこれだけ苦労して使ってきたんだから、今さら移れるか!」
とかでも考えると思ってるんだろうか?

それとも
「iTMSはあくまでiPodユーザ用。他のプレイヤーは全部、iTMS使ってもしょーもないんだから、客は動かない」って思ってるのかな?

こっちは一理ありそうだけど、
それでも、私は、iTMSのオープンで、他のプレイヤー使ってた人たちが後悔して、iPodに買い換える率が高まるって方に賭けるよ。
だって、欧州とかはそうなったわけだからね。
つまり、日本が他の国よりiPodのシェアが低いのは、これまでiTMSが無かったからとも考えられるわけだ。

だいたい
レコード会社やアーティストといった供給側が、
「どーせなら売れる方に出す方がいいさ。
売れなきゃはなしにならない」
って考えるようになるに決まってると思うのだけど。
売れない店は仕入れにも困るようになるもんでしょ。

価格と品揃えに差がつけば、客が動かない方がおかしい。

今となっては、かなり思い切った大胆な手を打たなきゃ
「楽曲ダウンロードビジネスが注目されて活性化するハズだから歓迎」
なんてとても言えないはずだ。

少なくとも小出しに後追いで中途半端にやっててもしょーもないでしょー。

iTunesビジネスモデルの真にグローバルな成功の鍵を握るのは、
もうちょっと長い目で見た時は
やっぱり中国なんだろうね。

中国で、こういう閉鎖的な規格(DRM規格をライセンスしない)が歓迎されるとも思えないものね。
...もっとも、モトローラには既に提供しているってはなしだけど。
...iTunesケータイね。
もっとも歓迎されないって点じゃ、WMPのDRMはそれこそ歓迎されないかもしれないけど。

iTunesケータイって言えば、
着うたに対抗して
ドコモあたりが、やらないかな?
posted by waki at 21:53 | Comment(0) | TrackBack(1) このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/5723505
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック

本日の「Apple Store SHIBUYA」
Excerpt: 先日、ふらふらと渋谷で時間を持てあましていたとき、 「そうだ、あの店がオープンしていたんだ!」と思い出して立ち寄ってみた。
Weblog: 石山城ブログ
Tracked: 2005-08-17 02:04
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。