2006年09月04日

できるとできないの境目

同業者に聞いてみたいのだけど
デザイナーとかのクリエイティブ系の人でも
作品とか一切見なくても
一回会議とかで同席すると
「できる」人か、できない人か
なんとなくわかっちゃったりしませんか?

私はなんとなくわかっちゃいます。
殆どその印象がハズレたことってないものなー。
ただの気のせいかもしれないというか
後で印象を無意識に調整しちゃってるのかもしれないけどね。

でもまー、私としてもこのことについて
たんなるカンだけじゃないリクツというか
いちおー判断基準はあるんですよ。


特に「ものすっごく上手」とか「センスがいい」なんて紹介されて
でも、なんかすごく不安になって
あがってきたのを見ると
確かに上手なんだけど
「使えねー!!」ってなったりするんですよね。

つまりこういう場合になにが起きているのかというと

グラフィックそのものはとっても上手でも

どういうコミュニケーションをつくりたいのかっていう意図とか目的意識とかが
こっちの思いをまるで反映してないとか
反映なんてしてなくても、それを乗り越えるものがあれば良いのだけど、
酷い場合だと、そもそもそういうのが、ものすごく希薄だったりするわけ。

そういうヤツって、
「キレイでしょ?」とか「カッコイイでしょ?」とか言うんだよな。

広告屋なんだから、それ以前に
そのデザインで消費者の印象をある方向に導いたりとかさー
しなきゃなんないわけでしょ?

さらに言えば、そのデザインは、コミュニケーションプランに基づいて
いろんな場面で使われていくわけだよね...
その応用場面もまるで意識できてなかったりしてさ。

まともなデザイナーなら、いっこロゴとか...例えばっていってつくるような場合でも
どこでどう使われていくかをサッとイメージしているものでしょ?

ここまで書けば、もう言わずもがなかもしれないけど、

会議中に、いっさい過去の作品なんてみなくても、「ダメだ」ってわかるってのは、
語ることにマーケティングコミュニケーションの視点があるか否かなんですよ。

そりゃ、プランナーとは使う言葉はかなり違っても
できるクリエイターってのは、
「必ず」市場についての深い洞察があるし、
そこに機会なり問題点なり見つけて、
オレならクリエイティブの力でこうしてやる
っていうのがあるんですよ。

マーケティングコミュニケーションなんて言わない方がいいか
言い直そう

「客の客」目線を見通そうとしている部分があるんですよ。

↑大抵の場合は消費者ね。

そこまで行かなくても、少なくとも絶対言えるのは

デザインがどこでどう機能すべきなのか

ってのがわかっている。

これってアレだよね
別に制作に限った話じゃなくて
なんにでも言えることだよね。

生み出すモノ(作業)のことしか考えていないか、
生みだしたモノ(作業)が、どう機能すべきかを考えているか。

手元しかみてないか、その先を見ているか。

その先を見ている人は、客のニーズを満たして満足させるから(少なくとも不満足には陥らせないから)、仕事はどんどん回るよね。
そうすれば、その人自身が周囲から見れば機会になるから、その人の足りないもの...例えば技能とかを補ってくれる人材とかは自然と集まってくる。
そうなると、ますますできる人になる。

手元しか見てない人は、いつまで立っても「使われる」人にしかならない。
どんなに上手になってもね。

だって、例えば、そういうデザイナーの場合、
上手かもしれないけど、
結局は、相当程度にディレクションに手間かけなきゃ、使えるものがあがってこないのだからさ。

でもって、「オレはスキルが期待されてるんだから」ってスキルばっかり磨くんだよな。
いっくらスキル磨いたって、最優先で「お願いしたい人」にはならないのに。
...安っすい仕事なら、いくらでも来るだろうけどね。
posted by waki at 00:23 | Comment(6) | TrackBack(0) このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
お久しぶりです!
ハラシですが、覚えてらっしゃいますか??
1、2ヶ月前に、フリーになることを目指している
コピーライターとして、ワキさんのこのブログに
コメントさせていただいた者です。
あの時は、優れたアドバイスをいただき、ありがとうございました。


確かに、デザイナーのなかには“一部分”しか
見えていない人がいますよね。
※昔のオイラもそのようなコピーライターでした(笑)

オイラの知っているデザイナーにチラシ制作をしている
人がいるのですが、何の目的でそのチラシを
制作しているのか理解していないので、仕上がりが
見当違いのことが多いのです。

オイラは、今よりもっと大きい仕事がしたいと思っているので、ワキさんのこのブログをよく理解してこれからもがんばります!!

PS
「いつまでたっても使われる人にしかならない」は名言だと思います!!
Posted by ハラシ at 2006年09月04日 01:04
こんばんは>ハラシさん。

はなしはずれますけど、
上手なんだけど、わかってないデザイナー
って
なんか個人的には好きな人が多いんですよね。

いっしょに遊びたいなーって思えるような。

でも、いっしょに遊びたいってのと
いっしょに仕事したいってのは
別なのだよなー。
Posted by わき at 2006年09月04日 02:38
できる人ってパッと雰囲気で分かりますね。
魅力的で、空気が気持ちいい人は一緒に仕事しても楽しいです。

私はマーケティングが苦手でノウハウもないけれど、
きちんと着地点見えてないと安心して関われない感じします。

実際、クライアントと同じ程度の思い入れで、
そのプロジェクトを成功させたい!思えないと難しいですね〜。




Posted by naoko at 2006年09月05日 14:39
naokoさんこんにちは。

>魅力的で、空気が気持ちいい人は一緒に仕事しても楽しいです。

そりゃー、仕事が好きで、仕事を楽しんでるって人のことですよね?
そういう人となら、こっちも仕事が楽しくなるし。

つい先日、会議の後で、先方の若い子が
「なんだか、楽しくなってきやがったぁ〜!」とか言ってたんですよ。目をきらきらさせてね。

もうこっちまで「楽しくなって、きやがったぁ〜!」ですよ。
そうなるともうどんどん考えが前に進んじゃうわけ。

>私はマーケティングが苦手でノウハウもないけれど、

マーケティングなんていう言葉を使ったのは失敗でした。

>実際、クライアントと同じ程度の思い入れで、そのプロジェクトを成功させたい!思えないと難しいですね〜。

そうそう、「こなすべき与えられた仕事」ってやってるとダメですよね。目の前の作業しか見えなくなる。
ゴールを共有できなくなる。
Posted by わき at 2006年09月05日 15:29
>私はマーケティングが苦手でノウハウもないけれど、

>>マーケティングなんていう言葉を使ったのは失敗でした。

でも、わきさんの記事は苦手な話しも分かりやすいです。*^^*
楽しくなってきやがったぁ!が、感じられるからでしょうか。
Posted by naoko at 2006年09月07日 16:25
>楽しくなってきやがったぁ!が、感じられるからでしょうか。

ありがとー!
Posted by わき at 2006年09月08日 07:19
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