2006年07月31日

黄色い自転車にさせたかった。 擬態と保護色

ちょっと前のはなしだけど、
子供の自転車がかなり小さくなってきているので
「夏休みなったら」という約束で新しい自転車を買ってきた。

...まだ自転車に乗れるようになってたいして日にちも経ってないのだけど、
前のは何年も前に買って、子供が乗ろうとしないで放置してたものだったので、
もうかなり小さくなっていた。

で、いくつか自転車屋さんを見て、
サイズだの取り回しだのをチェックしてから、機種を決めた。

その上で、色を決めるのだけど、その機種にあるのは、
イエロー、パールホワイト、ブルー、ブラックの4種類。

その中で、いろんな理由で、私としては、
イエローか
パールホワイトに黄味の強いクリーム色のラインが入ったものにさせたかった。

だって、

1)安全 ...夜とか夕方に目立つ。

2)おそらく防犯効果もある。
...だって自転車をちょびっと盗んで使うヤツは、
余程のバカじゃない限り目立たないものを盗るハズだよね。

3)そういう鮮やかな明るい色が似合う子供だと勝手に親が思っている。

4)周囲の目なんて気にしないで、気持ちよく好きな色を選ぶヤツになって欲しいという気持ち。
でもって、以前のうちの子なら間違いなく黄色を選んだはず。
少なくても、「空気読め!空気読め!空気読め!...」って言う、生まれたときから負け犬の精神構造持ったような...自分が周囲に合わせるしか能がないからって周囲にもそれを強要するような品性下劣なヤツにはなって欲しくないし。

でもさ、うちの子に言わせると
ブルーかブラックじゃないとダメなんだってさ。

周囲の子もみんなけっこうそう。

いろいろ聞いてみると、鮮やかな色の物を持ってたり身につけてたりすると、
例えば「女みたい。キショイ」とかやられるんだそうだ。
早くも監視・牽制しあってるんだよね。
そういうのって、最初は幼稚園の半ばくらいから出てきてはいたけど、小学校は低学年でもいっきに進むわけだ。

情けねーなー...そんなこと言われて、黒だの青だのばっかり身につける方が余程男らしくないじゃないか。
自分の意志を通せるようなやつじゃないですぅ〜...保護色しか身に纏えません...だって補食される側ですから...って言ってるのも同然だものね。

...とは言っても、子供の気持ちもすごく分かるけどさ。
特にうちの子はバカだから、根っこの弱い連中に標的にされやすいわけだよね。

私自身は、子供の頃...っていうか今でも...
やたらと鮮やかな赤ばっかり着てたからね。
もちろん、何十年も前だから男の子用の赤なんてあんまりないから、あれば買ってたって程度なのだけどね。

それをオシャレだと思って着ていたのではなくて、たんに赤が好きだったわけ。
もちろん今でもね。

でも、当然、...例えばうちのオヤジなんて、
「なんか女の子みたいだなー」とか言うのだけど、
私は
「確かに、目立つのは怖いっていう意気地無しは着れない色だよね」
「弱い男は赤なんか着ない方がいいと思うよ」
って言い返してたけどさ。
小学生のクセに。
...オレが子供にそういわれたら、きっと殴ってたな。

まー自分がそんなんだからさ、自分の子供が好きで青を選ぶならともかく
「保護色」として選ぶってのが、なんだかなーなのだよな。

あー、保護色と書いて、話はちょっと飛ぶけど、
女子高生の間にいっきに制服のスカートをミニ化とかルーズソックスが広まったりするのって、
あれも広義の保護色...擬態ファッションだよね。

擬態って例えば、ハチにそっくりのハエとかね。
ハチのデザインを身に纏っていれば襲われないから。

マジメなだけのヤツと思われたら、イジメの対象...にならなくても相手にされないから、どっかしら、マジメなだけじゃないっていうことをアピールする要素を入れておくわけだよね。

今なら、一見どんなにマジメそうに見えても、ショートソックスにしておくとか、ちょっと学校から離れたらシャツを出しておくとかね。

--

個性的な人たちが何か新しいことをやる → 
その「個性的」という記号を使って個性的な人たちに擬態する「ブリたい」一群が出始める → 
そのうちに、みんな同じように個性的・個性的な記号が流行るという、なんともナンセンスな状況の出現 → 
最初にやった人たちはさっさとそこから抜け出す + フォロアーがそれを擬態としてというより、文字通りの保護色...流行への順応・時代への適応として取り入れる。

影響力のある新種出現(ハチの出現) → 擬態採用(ハチにそっくりのハエの出現) → 保護色採用(ハチのデザインだらけ) → 一般化(ハチのデザインが意味を失う)

--

そうそう、ちょっと前に子供が空手の合宿に行くのに
でっかいリュックが必要ってことで
うちのと買いに行って、
ノースフェイスの真っ赤なヤツを買ってきた。

「よく赤を選ばせたね」ってうちのに言ったら、
最初は、「青か黒にしたい。赤なんて女の子みたいだよ」って言ってたのだけど、
店員が即座に、「戦隊ヒーローの主役は何色?主役は女の子?」って言ってくれたんだそうだ。

ナイスだよ!ノースフェイスの店員。

もちろん、そのリュックは女の子っぽいものじゃなくて、
真っ赤に黒のベルトが通って、シルバーでTHE NORTH FACEのロゴが入った解釈のしようによっては強そうなデザインのヤツね。

アレなら、バスの荷室から降ろした荷物の山になったときとか、ホテルのロビーに山積みにされた時とか、そういう時に、一目で自分のリュックがわかっていいね。
間違って誰かに持って行かれて泣くこともないだろうし。

目立つってのはいろんな意味で機能的。

同じ様なかたちの同じ様な色のバッグが山と積まれているのを見たときは、
赤いバックで良かったってつくづく思ったよ。

--

だいたい、赤とか黄色とか...青とかもそうだけど、単純明快な色って、
とても強い・原始的なパワーを持っているから、どっちかといえば男らしい色だと思うのだけどな。...文化的とも思わないけどさ。

赤いフェラーリを見て、女の子っぽいとは思わないでしょ?

スターダストピンクのデミオなら、女の子っぽいと思うけどさ。

アレだよな、赤とかって、ヒゲみたいなところがあるよね。

もともと男がヒゲはやすのは当たり前だったわけだし、ヒゲ剃ってたらオカマ扱いされてたのに、いつの間にか、剃ってる方が当たり前になった。
...軍隊とかの組織化に従って広がった去勢文化だよね。
命令に従順であるべき者が、ヒゲなんて言う原始的なパワーを象徴するものをつけてちゃいけないわけだ。統制付かないわけだ。

でもって、それは民主主義社会だと、グルッと回って、今は逆に国王や首相や社長なんかこそ、評価される対象になっているから...好評価を集めることが大事な仕事になっているから、強い権力を持つ必要がある物ほど...多くの支持を集める必要がある者ほど、決してヒゲなんてつけないわけだよね。

もちろん文化的なものもあって、イスラム圏とかじゃちょっと事情が違うけどさ。

今は、ヒゲを付けるのは、ちょっと違ったところに位置する者ばかりだ。

次期国王になる気がない王家の者、役者、学者、自由業全般、フリーター、若い子、組織から引退したジイちゃん、組織人でも出世レースから外れた者(例え、独自の強い立場を築いていても、トップへの道は完全に閉ざされた・閉ざした者)、資金調達とか外部評価される必要がない組織の長...
要するに、社会の構造の本質から見ると、アウトサイダーってことになるね。

あーオレはアウトサイダーだったのね。
ヒゲもついてるし、赤も好きでよく着ている。

...なーんて、今さら言うまでもないのだけど。

--

話変わるけど、ハチの黄色と黒のデザインって警告色って言われるでしょ?
...オレに触れたらヤバいことになるぜ!
って、まー、怖いお兄さんのタトゥーみたいなものなのね。

あれってきっと、ハチが警告色なんじゃなくて、
警告色とはハチの色なんだろうな。

ハチ=ヤバイって深い刷り込み。

それからさー、(実際はどうなのか知らない。勝手な想像なのだけど)
きっとハチのあのデザインのルーツは、植物食なんだろうね。
ハチミツ集める方が基本で、他の虫を襲うスズメバチとかの方が後から出てきてるんじゃないかな?

だってさ、補食性の生き物は大抵背景にとけ込む色をしているよね。
その方が襲いやすいから。

カマキリは緑色だし、花カマキリなんて、花そのものだし。

スズメバチとかだって、目立たない方が良いと思うのだけどな。

鳥とかに襲われないメリットの方が大きかったってことかな。

でだ。
話は飛ぶけど、花カマキリのように、
本当にヤバイヤツは...誰かを喰って生きてるヤツは、
大抵、「オレはヤバイぞ」っていうサインは出してなくて
むしろ背景にとけ込もうとするわけだよね。

フツーの身なりをしている。

もちろん赤い色は着ないし、ヒゲも付けないハズだ。

なんてね。

--

でもって、さらに話は飛ぶのだけど、

ハチとかの完全変態する昆虫は、確か中生代後期に被子植物...花や果実を付ける植物が現れ増えることで出現したんだよね?(曖昧な記憶)

でさー、思うのだけど、とにかく被子植物の登場は、様々な動物の進化にものすごくインパクトを与えたわけでしょ?

だとしたら、恐竜が鳥になったのも、被子植物の登場が最後のところでかなり決定的に関係したんじゃないのかな?

だって、原始的な鳥類はいきなり植物食になってるものね。

果実を食べるなら、飛ぶのは有利だもの。

まー、ほんとに思いつきだけど。

今年もまた恐竜展に子供を連れて行かないといけないことになるのだろうか?

でもって、鳥のデザインといえば...

切りがないな。
posted by waki at 19:35 | Comment(0) | TrackBack(0) このエントリーを含むはてなブックマーク
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