2004年06月11日

社風を改めるのになにが必要なのか?

主にMMCとかを意識した話ね。

三菱自:クラッチ系部品の欠陥隠ぺいは取締役会も了承か(毎日)

MMCの場合は、上層部が積極的に関与してた可能性が高いから、どうしようもないわけだけど、
それにしても会社全体の社風...つまりは行動規範(BI)に大きな問題があったのは過去の一連のこの問題...97年の総会屋への利益供与事件以来...についての報道見てても確かだ。

利益供与事件後は、一部が責任を取ったが、役員は殆ど留任しているし、その後もついこの間まで殆どそうだ。
コンプライアンス委員会とかの体制をつくっても、上層部の顔ぶれに根本的な変化がなければ、上層部が仮に意識変化を起こしていたとしても、組織全体は、「あの人たちが過去評価したことは、また評価してくれるはずだ。あの人たちが、過去ダメだと言ったことは、いくらルールが変わったと言っても、怖くて出来ない」ってことになる。

根本的に変えていくチャンスは、エクロートの就任時にあったと思うけど...

...いや、今回そんなことを書きたかったんじゃない。

えーと、自分の専門分野のコミュニケーションのことで、行動規範改革するのになにが必要なのかを書きたかったんだった。

第3者入れて委員会つくるのもいいし、
監査役を外から呼ぶのもいいし、
ボードをきっちり、統治と執行に分けて、統治は外部から有力者を呼ぶってのもあるし、
ルールをつくったり、社員に宣誓させたり、
組織の横軸強化するのもあるし...

そりゃーやることはいろいろあるだろう。

でもね、これらをぜーんぶやったって、これができてなきゃダメってのがある。

それは、「行動規範を変えなきゃヤバイ」「やり方や考え方を変えた方がいいんだ(その方が自分にとっても将来性がある)」って確信できるためのエピソードづくりだ。

いっくら社員が「リクツでわかって」も、
「過去は違った...例えば、それを言ったら左遷させられたヤツだっている」っていう刷り込まれた経験の記憶があれば、
誰もが迷うし、様子見に入るし、決断しなくなるし...つまり不安だからフリーズする。
フリーズしてるだけなら良いのだけど、
誰かが必ず「そうは言ってもタテマエ・ポーズさ」って訳知り顔で言い出す。

だから、経験の呪縛を断ち切る印象的な...ドラスティックなエピソードを計画的につくっていく必要がある。

それも上と下の両方から同時につくらなきゃダメだ。

社風に優れた会社...様々な面で状況変化にあわせてイノベーションできる会社ってのは、これを繰り返しやってきている。

成長段階の要所要所で「語り継がれる」ようなエピソードを、(企画書はないんだろうけど)役員があきらかに意思共有して、計画的とも言えるようなかたちでつくっている。

アタマのいい人だと、「そんなエピソードはどの会社にでもあるし、それをピックアップして本とかつくってるんだから目だって当たり前」とか言われそうだけど、
行動規範の根っこ...その時誰を見て判断すべきかとか、なんのためにやるのか、とかという根底について変更を迫り焼き付けるエピソードとなると、そんなにあるものじゃない。

例えば、企業の成長過程で充分に社会的存在感が増してきたときに、顧客やチャネルや取引先に対して、社員が「オレ様」体質...自分の会社へのプライドが高まってね...ってことは良くある。
プライドを持つのは大事なことだし、特に取引先に対して厳しく望むべき時は望まなきゃいけないわけだけど、オレ様体質になってしまって謙虚さも同時失ってしまうととても危険だ。いろいろ把握しておくべきことができなくなってしまうし、意味もなくチャネルとかの反感買ったり、協力が得られなくなってもしょーがない。
(あー今まさに、あそことかも...)

こんな時に、トップが「お客様は神様です。販売店は...」とか言ったって、通じるわけがない。

そこで、例えば...かなり有名なエピソードだけど...
ディーラーズミーティングで、出世頭の社員が司会をしていて、つい自社のトップクラスを「○○様」と紹介しちゃった。
で、その時はそのトップクラスはニコニコ話してたんだけど、
ディーラーが退席してまだ外にいる時に、
わざわざ外にも聞こえるような大声で、その司会を叱りとばした。
...細かいところは覚えてないから不正確かもしれないけどさ...

これは社内にも社外にも強烈なエピソードになるよね。
外部に対して横柄になりつつあった意識をいっきに引き締めることができる。

...あー書いててだんだんヤバイって気になってきた。

だって、ごく一部の人から
「おまえさー、今まさにコンプライアンスが大問題になってる企業のトップ交代時のインナーコミュニケーションの提案で、社風を変えるにはってまったく同じこと言ってなかった??」
って言われそうだもんな。

そう言われてもなー...

名言を借りて逃げよう。

人は経験を通して得たものでしか行動を変えられない

賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶ

だから、多くの者が、我が身のことと思えるような経験...エピソードをつくるしかないわけ。

でもって、それは計画的につくることができるハズだ。

広告だけでコミュニケーション計画が成り立つわけじゃなくて、
PR設計ができなきゃダメだよね。
プレスは記事を100%勝手に書くわけじゃない。
自由にはならないが、計画的に影響を与えることは出来る。

それと似たようなこと
って思ってる。
posted by waki at 17:23 | Comment(0) | TrackBack(0) このエントリーを含むはてなブックマーク
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