2006年05月13日

3種類のお金で動く世界

今、日常生活で使えるお金と言えるもの
...というか実質的にお金として機能するものは、
大ざっぱに言って

1)法定通貨 :国家の信用
2)地域通貨 :個人の信用の集積など
3)FSPポイント(マイル) :企業・企業のネットワークの信用

ですよね。

法定通貨は言うまでもなく、各国政府が発行する所謂お金。

地域通貨は、
日本では一時エコマネーとか良く耳にしたけど、あまり流通していない。
でも、
世界的に見れば、イギリスとかアルゼンチンとかいろんなところでは、実質的に政府が
普及の後押しをしているように、かなり大規模に使われていたりする

流通エリアが限定していることと(でもまーそれは法定通貨だってそうだとも言えるのだけど)、殆どの場合は、

利子を認めない

ってのが大きな・最大の特徴ですよね。
いろいろな地域通貨の在り方があるのだけど、利子を認めないって点じゃほぼ一貫している。

利子を認めないから、梃子が効かない:成長には向いてないけど、
投資が殺到したりあるいは逆になるような経済の波を起こしにくいし、
利子の力で貧富の格差をより一層拡大するようなことがないから
「安定」にはとても向いている。
経済を安定させる効果があるわけです。

経済を安定させるだけでなくて
コミュニティ・人の交流を強化する効果もある。

ダイナミック・バーチャルにお金が動かないかわりに
必ず人を介して動くわけだからね。

また、単位をアワー(時間)に求めてるものなんてのも多く、
個人のサービス交換を媒介することを意図しているものも多い。

「○○を手取り足取り教えてあげられる>教えて欲しい」なんて場合の時間を交換するわけだ。

つまり、土台が国家のような大組織の信用じゃなくて、個人の貸し借りの集積なわけだ。

だから、法定通貨が奪いがちな人の関係を積極的に取り戻せるわけだ。

で、
最後のFSPポイント。

例えば、ヒコーキで旅をしたり、カードで買い物をしたり、ケータイを使ったり、ショッピングポータルで何か買ったり...するとポイントが溜まって、そのポイントを今はEdyとかに変換できちゃうわけですよね。

その流通規模も交換のネットワークもどんどん広がっている。

以前は、ある航空会社でもらったポイントは、その航空会社でしか使えなかったし、
カードで買ってポイント溜めても精々商品券だったんだけど、今は実質的に現金になるわけです。

これをお金と言っていいかどうかは別にして、実質はお金でしょう。
うまくポイントを変換していけば、なんでも買えちゃうのだから。

FSPポイントは巨大な影響力を持ち始めているはずなのだけど、これは誰が管理していると言えるんでしょうね?

以前に日経には、全世界のマイル流通残高だけで(つまりその他の種類のFSPポイントは含まれてなくて)、80兆円を超す:日本円の流通残高を超える...なんて記事が出てました。

まちがいなく日本円以上のサイズになっちゃてるわけです。

でもって、その記事では、
(具体的にはどこのエアラインだかメモってなくて忘れちゃったけど)米国の航空会社の負債の2割を占めたりするんだそうだ。

例えば、そこが破綻したらどうなるんでしょうね?

...まー法定通貨を管理している国も破産したりするわけですけど。

でもまーとにかく、ことはそんなに単純じゃなくて、
急速に複雑なポイント変換のネットワークをつくるようになっちゃってるわけですよ。

近いうちに殆どの主だったポイントは、実質的に現金のようなものに変換できるようになる勢いだものね。

その...例えばEdyの残高になったものは、現金を「産み出しちゃってる」んだよね。

だって、そもそもFSPポイントは、相当の死蔵分を見込んでたハズでしょ?
ところが、それが急速に複雑に繋がりあう変換ネットワークを通じて「生きる」ようになり始めてるわけだから。
その死者復活分は、販促費や売上値引といった当初の想定の範囲外の信用提供になってるわけだ。
FSPが成功するほどに、つまり顧客繋ぎ止めが成功するほどに、死者復活分も増える。
だから、簡単にはやめられないどころか、ますます深みに入っていってる。

今の経済管理って、基本的には法定通貨のしくみで動いている世界を想定しているわけでしょ?

でも、FSPポイントがうごめく世界ってのは、ちゃんと研究しているのかな?
しくみが...その性格が根本的に違うところがあるハズなんだから、
ちゃんと研究しておかないといつか収拾不能なヤバイことになるんじゃないかと思うんだよね。

なーんてことを、
最近の相次ぐ「ケータイキャッシュ」を巡るニュースを改めて見ながら、
...これもFSPポイント変換のしくみが入ってるものね...
考えてます。


FSPって以前からずっとこだわってるのだけど
いつかふり返ってみれば

あれがお金の革命の始まりだった

って言うことになるんじゃないかって予感が
アタマから離れないんだよね。

そのうち、無数の企業が発行するポイント:信用が、
複雑にネットワークして担保し合って
価値交換を完全に支えちゃう。

法定通貨の意味がなくなっちゃう

なんていう日が来そうな気がしてさ。

まー、そんなことがありうるとしても、遙かにずっと先のことなのだろうけど。

でも、もし仮にそうなると、どうなるわけ?
実質的に通貨の番人ってのはいなくなるわけ?

なんだか、マスメディアが消えて(というかマスでなくなって)、世界がブログニュースとかだらけで支えられる世界のビジョンに似てるような気もするけど、

つまり、今の情報流通の変化・情報の信用の在り方の変化と、未来のお金の構造変化はすごく似てるのかもしれないとか...

まーわかんないや。

誰かアタマのいい人考えてみてよ。

--

追記:060515

FSPの背景には、パレートの法則の見方があるわけですよね。

2割の客が、8割の利益をくれるのだから、
2割の客は、より大事にしよう...いろいろ還元してでも繋ぎ止めよう。

ってわけ。

つまり、2割の客がより有利になる...富める者は益々富めるってしくみなわけ。

だけど、ゴミのようなポイントまで効率的に全部集められるようになると(例えば、スタンプとかじゃなくて電子ポイントとして...さらにそれを交換ネットワークの中でかき集められるようになると)、
ちりも積もれば山となる
ロングテールの世界
になって
結局誰にでも還元しちゃう世界になってしまうのだよね。

...これは、前に書いた、死蔵分の見込み違いが大きくなるって話だね。

でもまー、基本的なしくみが、
良客ほど大事にする:富める者が益々富む
であること自体は変わらないし、
その為のしくみってのは常に組み込まれる。
ポイントの有効期限とか、下限値とかね。

利子の変わりに、有効期限と下限値が入るわけだよね。

利子もそれが変動することで、速度を重視させるけど、
こっちは常に速度と量を重視させるわけだ。

それから、利子は、実際には消費しなくても、投資するだけで...量持ってるだけ:預金しておくだけでも機能するけど
FSPポイントは
素早くたっぷりお金を使うほど...つまりなんにしても消費しないと
持ってるだけじゃ効果を発揮しない。

つまり、常に消費を加速させるわけだよね。

...うーんと、それだけ。

--

うちだってさー、うまくカードとかいろいろ整理してポイント集約していけば、
年に一回家族で海外旅行なんて余裕でできるはずなんだよな。

めんどくさいのだよね。今さらいろいろ変えていくのが。

でも、これって、
知識(情報収集)と意欲と行動力があればできることだし
それがないと出来ないことで
つまりは、どの世界でも同じなわけだけど。

フィナンシャルプランナーとかは、
ここもサービス領域に入れた方がいいね。

最適な、FSPポイント管理を教えます。
私が管理すれば、もう1回家族で好きなところにいけますよ。
みたいな。
posted by waki at 02:59 | Comment(0) | TrackBack(0) このエントリーを含むはてなブックマーク
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