2005年01月21日

本当に、オンリーワン戦略が正しいのか?(観光のはなし)

地域の観光再生とかに幾つか首突っ込むようになってから
ずっと気になってるのが、
どこもかしこも、
オンリーワン戦略しか頭にないこと。


まず最初に、独自のウリモノを点検する。
次にオンリーワンで打ち出せる新しいウリモノを考える。

こりゃ間違ってないが、
今後数年で、テーマ旅需要が爆発するんじゃないか
って言われてる状況の中で
こればっかりでいいのか?

だいたい、この方向で行くと、
「温泉?...そんなものどこにでもあるさ。決定的な強みはない」
「豊かな自然?...そんなものそこら中にある」
「海産物?...海の近くなら...」
「史跡?...中途半端だな...大河ドラマの舞台になんねーか?...じゃなきゃ人気作家に小説の舞台にしてもらおうか?」
...きりがない。

だからさー、ずぅーっと、
入口からオンリーワンで考えるのいったんやめよう
って言ってるじゃん。

■その理由1
成功例ばっかりテレビとかで見てるから、世の中の観光産業はすっごく変わってるように見えるけど、殆どの部分は90年代前半までの構造を引きずってる。
需要の中味(対象も旅目的も行動も)が大きく変わってるのに、十年一昔だ。
まずそこを変えるだけで随分違う。
例えば、彼らから「リピート」って言葉は出てくるけど、
「ロイヤリティ」って言葉は出てこない。
販促的にリピートをつくろうとする前に、
ロイヤリティはどうつくれる?
って考えればやるべきことはかなり変わってくる。

■その理由2
これから需要爆発するのはサードエイジ需要だ。
サードエイジ需要は、物見遊山である以上に、好縁テーマ旅需要だ。
毎日が日曜日世代がこういう目的で動くのなら、
非日常でもないし、日常でもないし、そういう分離が間違ってる。
だったら、彼らの時間消費は買い回り消費ばっかりじゃなくなる。
むしろ、テーマ活動の最寄り消費が増えると増えると思うべき。
大都市からの日帰り圏...広大だ...は、
最寄り消費をまず考えるべき。
最寄り消費は、オンリーワンだけが切り口にならないでしょー。

■その理由3
需要爆発ってことは、つまりは「需>供」状態になるわけ。
そういう時は、
「オンリーワンにできなきゃダメだ」なんて尻込みしてる暇があったら、
その需要に対応できる構造をいち早くつくったところが勝ちだ。
物見遊山からテーマ旅は、あらゆる点で...かなり根本的な発想から
構造転換しなきゃいけないわけで...
例えば、この一ヶ月以内にココで、「農業の観光産業化」とか書きましたよね?
(左上の検索窓で探して)
あーいう具合に、これまで観光政策を考えてた枠組みを超えて、
かなり幅広い範囲で考えていかないとダメだから。
それに突っ走る方が先決。

--

あっ、ちょっと関係ある話として、
久々に本家サイトの方で
「時間消費のテーマ戦略とコンプレックス戦略」ってのを
そのうち時間があったら書きますね。

テーマ戦略ってのは、言い換えればメインディッシュ戦略で、
突き詰めればオンリーワン。

コンプレックス戦略ってのは、言い換えれば幕の内弁当戦略。

大都市からの遠隔地はともかく
日帰り圏だと、実はコンプレックスで成功してるところが多いんだよね。
目立たないだけで。

そこでカギを握ってるのもやっぱり団塊シニアで、
つまり3世代消費への対応なんだよね。
3世代のニーズは実はバラバラでしょ?
共通してるのは、ほぼ同じ時間を過ごしたいってことだけ。

これを取るのも、実は法則があるんだよね。
3世代分のニーズを一カ所に揃えただけじゃ、失敗するわけだから。
...「行動時間」と「クオリティ」の満足調整で失敗する。

いや、最近は行動力というか(三世代なら)金あるから、
遠隔地でもコンプレックスで成功するってことはあるんだけどさ。

例えば、ハワイだって、最近は3世代行動かなりとってるものね。
posted by waki at 16:29 | Comment(0) | TrackBack(0) このエントリーを含むはてなブックマーク
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