2004年12月30日

アイデア力が先か、視点力が先か?

企画力をつける研修とか言うと、
とかくブレスト体験とかが主なプログラムになっていたりする。

それはそれで理解できる。

ブレストはチームでアイデアを出していく手法としては
最もスタンダードなものだし、
わかっているようで、ちゃんとできないところも多いから。

それに研修は、
経験というか、実感が大事だろうから、
ぼぉーっとはなしを聞いているよりは、
自らやってみるという印象の強さがあるし、
ブレストをするグループ内での緊張感もあるから
眠気も吹き飛ぶ。
出したアイデアを誉められれば、
それなりの達成感も得られるはずだ。

でもね、

自由にアイデアを出す力、アイデアの幅を付ける力を身につけても、
結果的に良いアイデアは出していけない
んじゃないのか?
って思うんだよ。

つまり、
何が言いたいのかというと、
良いアイデアの芽なんて
ある程度課題について真剣に考えてるところなら
みんな幾らでも出しているけど
アイデアの評価力がないから
結局、似たような前例があるようなアイデアばかり採用して
良いアイデアの芽を殺しているんじゃないのか?
って思うわけ。

実際、
プランナースクールの講師やらせてもらっても、
生徒から良いアイデアはいっぱい出てくるし、
企業や自治体なんかでも
こんなに良いアイデアの芽を現場は出してるじゃないか!
って思うことが多い。

で、これを選ぶ側の(上司とかの)問題だって言っても良いのかもしれないけど、
そりゃーやっぱり甘えだよね。
芽はあるけど、まるっきりプランにはなってないし、
大抵は、アイデアを出してる側自身が検閲して殺してるわけだから。

だから、アイデアを出す訓練なんかする前に、
評価力を身につける訓練をするべきなんじゃないんだろうか?

評価力とは、視点力...状況の構造的な理解力が生むものでしょ。

一見突拍子もないアイデアでも、
状況の構造的な理解の中で、確かに効果を生む
と考えられるなら、自信を持って誰かを説得できる。

説得できるという自信を持てるなら、
そういうアイデアの芽を自ら殺したりはしないはずだ。

だから、
こういう視点力の訓練みたいなことから、やりたいわけ。

もちろん、
こんなことちょっとばかりやったところで、
視点力やましてや評価力なんて身に付きゃしない。

それに具体的にアイデアを出させるところまでやらないと
達成感も出ないから、ブレスト研修よりずっと時間がかかってしまう。

でも、
ちょっとくらいやってもたいして身に付かないってのは、アイデアを出す訓練だって同じだし、
ある程度才能あるヤツを、少しでも早く成長させる...視点力・評価力を身につけさせることに、少しは、ほんの少しかもしれないけど寄与できるはずだ。

だから、順番考えたら、視点力訓練からはじめようよ。

それにどこだって求めてるのは「画期的なアイデア」でしょ?

画期的なアイデアってのは、今までになかった視点から出てくるもの...
課題自体を問い直すようなものだったりするわけで、
課題に対するたんなる思いつきからでてくるものじゃない。

--

あと、はなしずれるけど、
スクールの生徒から良いアイデアがたっぷりでるのに、
それこそ業界でプロとしてやってる若い子たちからあまりでないのは、
なまじいろいろ知ってるからこそ、
(評価力がちゃんとつく前に結果としての現実だけ見ちゃうから)
かなり早い段階で自己検閲しちゃうんだろうね。

もちろん、言い出しっぺが書かされるとか、
上司がいるところでヘンなこと言ってバカにされたくない
(スクールは一時的な関係で、旅の恥は...みたいなところがあるし)
って心理とかも働いてるんだろうけど。

スクールの生徒とかより、確実に実際に業務で関わる社員を
プランナー候補が決まった段階で
1週間くらい缶詰で徹底的に視点力と構造理解の訓練するってのはどう?
posted by waki at 15:19 | Comment(0) | TrackBack(0) このエントリーを含むはてなブックマーク
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