同じことを表現するのに、幾つもコトバがあるわけですよね。
「できちゃった婚」も「授かり婚」も同じことを示しているわけです。
違うのは、
どういう姿勢で(上から言うのか,横からか,下からか...など)
誰に向けて(対象)
なにを促したくて(意図)
そのコトバを選択したのか
ってことですよね。
でもって、どこから誰に向けてどうしてもらいたいのか、発せられたベクトルがよくわかんないコトバってのが、浮遊霊コトバになるわけです。
インフラ系の企業が、「地球環境を大切に」なんて言う時に、
大抵そのコトバは浮遊霊化してますよね。
もちろん、あくまでも言い訳として、あえて浮かばれない(=行き所のない)浮遊霊化を選択しているのなら、それはそれで良いのだけど、
例えば、B2B市場であるなら、
「私たちは、私たち自身が、地球環境のために...みんなのためにがんばってますよ。いい人でしょ?私って。だから応援してね」
であるとか
「地球環境に良いこれを選択することは、おたくの市場評価に直結しますよ。だからこれを選択してくださいよ」
であるとか
誰に向けてどういう意図で言うのか、発するベクトルが...着地させる先がはっきりしたコトバにすべきところをそうなってないのがけっこうありますよね。
やっぱ広告屋としては
このあたりのコトバのセンスを直感的に持っていないとダメですよね。
いっくらターゲットがどうとかちゃんと理解してたりなんかしてても、
浮遊霊コトバを生んじゃうようじゃダメなわけです。
ちなみに、浮遊霊コトバをすぐつくっちゃう人ってのは
大抵、小利口な人ですね。
客観性が大好きな。
コトバを発する時に、客観的なんて、あり得ないんですけどね。
あるとしたら、それはどこに行き着けないただのノイズですよ。
”どこから誰に向けてどうしてもらいたいのか、発せられたベクトルがよくわかんないコトバってのが、浮遊霊コトバ”
上の人たちの言うことがこれに当たるなぁ〜としみじみ思います。だからどうなんだよ〜って心の中では思うけど、表には出せない宮使いたちは、どういうこと?・・・こういうことじゃない?・・・と、右往左往。ここで、どういう意味って問い返す輩はもぐらたたきに。はい、随分叩かれてます。
ただ。。。私も客観性っていう言葉よく使います。定義が同じかどうか分からないけど・・・。やっぱり浮幽霊コトバ使ってるのかなぁ〜・・・??? ちょっと、振り返ってみる・・・
あ、思いつくまま書いちゃいました。すいません。
意図的にこれを使うのだとしたら、
それは「責任回避」ってヤツですね。
着地しないコトバを使っておきながら
「オレはちゃんと言ったよ」
ってことですから。
いつからか、なんでもかんでも、キャッチコピーをつけるようになりました。
近所の商店街でも「は〜とふる●●商店街」とかね。
「は〜とふる」に意味はないですよ。
そもそも、注意を引くため、多数が共有する謳い文句としてのキャッチコピーが、ただの「お茶うけ」になっています。
事実、周囲を見回してキャッチコピーが、もともとの名称以上の役割をしている例は、ほとんどないでしょう。
これは、プランナーの「荒稼ぎネタ」でしかない。
取り扱い物への興味を喚起、認知させることを、それぞれの対象ごとに最適に行うのがプランナーだと考えて仕事をしていますが、どうも、ただ定形の仕事に落ち着けて、いかにもプランナーが仕事をしたように見せかける作業をした形跡をたくさん見受ける。
浮幽霊コトバを増産している元凶かもしれないと思います。
意味も意図もなかったのかどうかはともかく
その言葉がどこにも行き着いてないのは確かですよね。
たしかにそれも浮遊霊コトバですね。
...成仏させてあげましょう。そういう言葉は。