2005年12月13日

スタートに8割の集中力

この手の仕事は、

●スタートダッシュを決めるのに8割の集中力(見た目の作業量は2割以下)
●残りのフィニッシュまでに2割の集中力(見た目の作業量は8割以上)

というのが理想的だと思っている。

逆に、ダメダメな仕事をする人は、
出だしに2割以下の集中力しか割かなくて、残りに8割の集中力を使うってタイプなんじゃないかと思っている。

いや、仕事の内容とかいろいろあって一概には言えないけどね。

--

スタートダッシュに全体の8割の集中力を使うってどういうことかと言うと、
例えば、「今度、こんなのが動きそうなんですけど、一緒にやってもらえますか?」とかっていう連絡をもらったところで、
クライアントについて、製品について、競合について、その他広範な関連しそうな市場動向や関連ありそうな様々な事例についてについて、その気になれば小一時間くらいは演説できちゃうくらいに調べちゃうわけ。
(もちろん、本当に演説するわけじゃないけど)

こうしておけば、初顔合わせのタスクフォースチームに入っていたって、
「信頼」される。
充分に信頼されれば、「主導権」を握ることができる。

企画の仕事は、「信頼されること」「主導権を握ること」がとっても大事だ。

なぜって、どんなプラン出したって、突き詰めれば実際にやってみなきゃ効果なんてわかりゃしない。
そういう性格のものだからこそ、
出だしで充分に信頼を得ておかないと、
また主導権を握っておかないと、
いろんな人がいろんなことを言い出して、収拾がつかなくなる。

でもって、調整の苦労ばかり多くて、軸が決まらないダメな仕事になっていく。...結局、苦労多くてこっちの評価も下げてしまう。
ということになるからだ。

次に、最初の本格的なミーティングまでには、戦略オプションとか幾つかのアイデアとかを「かなり考えておく」。
それを、ヘロヘロの殴り書きっぽい感じの紙にして...紙じゃないか...とにかく文書にして持っていく。
見た目だけなら、30分くらいでつくりましたぁーってヤツだ。

これを元に、いろいろ話ながら様々な判断をもらう。
営業的な判断、フィジビリティ面での判断...いろいろとね。

それらを総合して、大方の揺らがない方向性を決めてしまう。

これが決まっちゃえば後は楽だ。
どんどん進めるだけ。

そりゃ実際にはいろいろ検討することはあるにせよ
ゴールを共有できているから
少なくとも右往左往することはなくなる。
...途中で振り出しに戻るとか、矛盾を抱え込むとかね。

--

で、ダメな人って、最初からいきなり成果を要求されるわけじゃないからって、ボケーっとしてるんだよね。

ボケーっとしてるから、みんなが不安になり、
不安になるから、
いろんな人がクチバシを突っ込んできて混乱状態になったり
とにかく早く進めろって急かされたりするんだ。
(みんな不安だから、早くそれらしいかたちになった書類とかが見たくなるわけ)

こうなると、プランは矛盾だらけ、腰を落ち着けてしっかり考え抜いてないのが見え見え...ってヤツになる。

主導権を握れてないから、右往左往させられたあげく、ろくでもない仕事になるわけ。苦労ばっかり多くて成果が少ない状態になるんだよね。

こういうことを、
「経験」的に「学」んじゃったりするとどうなるかというと、
「大変なのは最後の書類づくりだ。
だから出来るだけ最初から完成形を目指して進めておこう」
とか考えるようになる。

こういう人に限って、最初からそれらしい書類をつくってくるわけ。

それらしい書類があったって、肝心のプランがろくに考えられていないなら、誰もが不安になるから...
...いや、それらしい書類になっているからこそ、
かえって不安を増幅させるから、
(このまま完成に向けて走るわけ??って思われるからね)
右往左往が酷くなるんだよね。

ますます書類づくりが辛くなって、
ますます早めに完成目指して取りかかろうとする。

悪循環。

企画書なんてアタマの中に本当に企画が出来てるなら、つくるの簡単なんだよ。書けばイイだけなんだから。
「書けなくてツライ」状態になるのは、そもそも企画がアタマの中にできてないからでしょ?

こういうことやってると、自然と「ただの書類書き屋さん」として、便利な手先としてしか扱われなくなる。

言ってみれば、最初から綺麗な書類つくってくるなんてのは、
試験勉強したくないから鉛筆削ってたら朝が来ちゃいました
ってのに似た行為...効果を考えたらそれ以下の行為だ。

こういう悪循環から抜け出したいなら、少しでも前の段階の、なんのアウトプットも要求されていないただミーティングするって場面に向けてこそ集中しなきゃダメだ。

--

なんでこんなこと書いてるかっていうと、
ある件で
「最初の会議に顔出して、方向性を導いてくれるだけでいい。で、さっそくなんだけど明日の昼に時間無いか?」
って言われたのがあったんだけど、
私は「調べて整理する時間がないからダメ。翌々日じゃダメですか?」って聞いたわけよ。
そしたら「来てはなしてくれるだけでいいんだから」とか言うんだよね。

そこでわかったんだけど、相手は
オレがいけばどんな内容でも、するすると答えが出てくるとか勘違いしているわけ。

んなわきゃないじゃん。

なにも書類なんて持って行ってなくて、ヘロヘロスルスルしゃっべってるように見えたって、かなり調べてるし、考えてるんだよ。

あったり前じゃん。

たまたま十二分に詳しかったり、常に考えてるような分野とかなら別だけどね。

ただ顔出して場当たり的に小一時間しゃべって、あれだけの請求してるわけじゃないんだぜ。

そっかー、そんな風に誤解してるのだとしたら
「すっげー楽な商売」とか思われてたりしたんだろうなー....かなり心外だな。

って思ったんだよね。

だから書きたくなったわけ。

オレこれから、
白鳥って呼んでもらおうかな。スワンさんって。
...見えてないところで、頑張ってる。(水面下でバタバタ)

↑バカすぎ。
posted by waki at 23:26 | Comment(2) | TrackBack(0) このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
信頼されるのはなかなかできないけど、信用を失うのは一瞬やぞ!!!

と自分の師匠によく言われたのを思い出しました。

仕事は鼻歌歌いながらでも踊りながらでもきちんと美味しく綺麗ならイイ、一生懸命やっても時間かけても不味かったらやらん方がまし!!

ともよく言われました。

結局、仕事してるフリな人ってよくいるんですよね
。。
おれはいつも朝早く来てる!!みたいな。

Posted by V2(えん) at 2005年12月14日 00:32
>結局、仕事してるフリな人ってよくいるんですよね

私もよく自宅で「仕事してるふり」して仕事部屋に籠もって、遊んでます。(w

でも、
仕事してるふりしてる人って、まだいいんですよ。
自覚があるなら。
周囲は迷惑かもしれないけど、誉められないにしてもそういう生き方もあると思います。

でもね、
逃げたいがために、手を付けやすいからとかってことで
一所懸命どーでもいいことをして、
あげく益々苦しい状況に追い込まれていく人っているじゃないですか。

そういうのって見ててイタイタしいですよね。

逃げようとして、悪循環にはまるタイプ。

例えば、試験前に、イヤだイヤだとか思いながら、朝まで鉛筆削ってるくらいなら、寝た方がマシだものね。
Posted by わき at 2005年12月14日 01:47
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。